「未経験でしかも第二新卒なんだけれども、webデザイン事務所へ応募して可能性があるのだろうか?」
「第二新卒でも可と応募要領に書いてあるけれども、何か注意することはあるの?」
「webデザインの仕事に第二新卒で入ったらどんな待遇をうけるのかな?」
この記事を読まれているあなたはこんなふうに思われているかも知れません。
そこで今回は、webデザインの仕事に第二新卒で応募する際に知っておきべき事を、徹底解説いたしましたのでぜひ参考にしてみてください。
未経験者の第二新卒でもwebデザインの仕事に就ける可能性があるのか?
webデザインの仕事は今でも人気の職種には間違いありません。
そして一旦は別の分野の会社に就職してはみたものの、やはりwebデザインの仕事に興味があり、転職してみたいと思っている人はかなりいるはずです。
ところで、第二新卒かつ今までwebデザインの仕事をしたこともないし、勉強したこともないという人でもwebデザインの会社や事務所に入って仕事をできるのでしょうか?
結論から言えば、未経験かつ第二新卒でwebデザインの仕事に応募し採用されて、webデザイナーとして活躍している人は少なくありません。
もしもあなたに「どうしてもwebデザインの仕事をやりたい」という固い決意があるのならば、きっと道は開かれるでしょう。
webデザインの需給環境はどうなっているのか?
それでは実際にwebデザイン関係の仕事の需給環境は、どのような状態になっているのでしょうか?
webデザイン業界の需給状況
webデザイン業界は、webサイトを新規に作りたいあるいはリニューアルしたい、というクライアントの需要が伸び続けており毎年需要が伸び続けています。
従ってこの需要を満たすためには、毎年のwebデザインスクールの卒業生だけでは到底追いつかない状態が続いているのです。
実際の求人状況
webデザインの求人サイトを見てみると、まずは「学歴不問」となっていて、次には「webデザインの経験3年以上」というように書いてあるサイトが半数くらいあります。
しかしながら、「新卒あるいは第二新卒」で「webデザインの知識やスキル不要」とまで書いてあるサイトもかなり見受けられます。
つまり第二新卒でしかも未経験の人が応募しても良いと堂々と書かれていますから、決して心配することはありません。
第二新卒募集の際に採用担当者が見ているところ
webデザインの企業あるいは事務所が採用をする際には、応募者のどのようなところを見て合否を決めているのでしょうか。
もしもそのポイントが掴めたら、傾向と対策を準備して合格可能性を高めることができます。
ここでキーワードとなるのは、「ポテンシャル採用」と「即戦力採用」です。
ポテンシャル採用
現在の状況が第二新卒でしかもwebデザインが未経験で、スキルや知識が全くないという人を採用する時に採用担当者がチェックしているのが、「ポテンシャル採用」にふさわしいか否かです。
つまり、現在のwebデザイナーとしての能力は「ゼロ」でも、今後の「伸びしろ」が見込めるならば採用したいというものです。
これからぐんぐん成長していく「ポテンシャル」を秘めていて、かつ必ず開花してくれそうだと信じてもらえればポテンシャル採用合格となります。
ポテンシャル採用は、新規で採用した未経験者を自社で教育しながら育てて使おうという、ある意味余裕のある企業があてはまります。
即戦力採用
採用担当者の本音としては、即戦力の人材を採用できれば嬉しいというものでしょう。
つまり求人サイトでも多くを占めている「経験者」ということで、採用したらすぐに経験3年目くらいの人と代替できる能力を有しているのが目安となります。
ただしここで評価されるのは、純粋にスキルや知識が「即戦力」にふさわしいかということで、まさに「できる」のか「できない」のかという厳しい選択となります。
企業に急に欠員が出てしまって穴埋めが急務の場合には、即戦力採用になるでしょう。
立場ごとの第二新卒者の戦略
第二新卒というのは、新卒で就職した先を3年以内に辞めて転職する人を言います。
もしもただ単に「仕事がいやだから辞めた」というのでなければ、少ないながらも社会で働いた経験があるのですから、自分の強みと弱みをよく分析すれば戦略が立てられるはずです。
採用担当者は次のような点を見ていることに注意して戦略を立てましょう。
・意欲的に働いてくれるか
・一緒に働くことで会社にメリットがあるか
現在もwebデザインの仕事をしている場合
現在既にwebデザインの会社で働いていて、キャリアアップの視点で転職を考えている人がこれに当たります。
この人は非常に恵まれたキャリア形成の途上にいますので、現在の会社での成果を十分にアピールすることで採用担当者の理解が得られるでしょう。
自分の担当していたクライアントとの間の成功談や、成果物のポートフォリオサイトを披露すれば、採用されやすいでしょう。
現在はwebデザインの仕事をしていないが、学校や独学でスキルや知識を身につけている場合
ある程度のスキルや知識を獲得している人の場合は、単なる「ポテンシャル採用」というレベルからは脱皮出来る可能性が高まります。
採用担当者の関心時は「どれだけのことができるのだろうか」ということなのです。
したがって実際に自分の作った成果物を示すのが一番説得力があります。
ポートフォリオサイトを見てもらい、自分の自信作を評価してもらうことが最善の戦略でしょう。
現在はwebデザインの仕事をしていないが、応募先のクライアントと同じ業界で働いている場合
webデザイナーは技術職ですので、極端なことを言えば「webサイトが作れてなんぼ」の世界です。
ところがwebデザインを制作していく中で重要な位置を占めるのが、クライアントとの打ち合わせ、合意形成の部分となります。
もしもあなたが、応募先のメインのクライアントと同じ業界に属しているのならば、クライアント情報に精通していることになります。
この場合は、たとえwebデザインのスキルや知識が「ゼロ」でも、かけがえのないクライアント情報を持っているので、採用には有利に働くのです。
面接や事前の書類提出の際には、クライアント情報についての有利性を最大限にアピールしておきましょう。
現在はwebデザインの仕事をしておらず、webデザインについて何も知らない場合
このケースは究極の「ポテンシャル採用」に賭けるしかありません。
とにかく今は何も無くても、採用されたらまずはアシスタントからスタートして、一刻も早くスキルと知識を磨いて戦力になることを訴えることです。
とにかく熱意をやる気を十二分にアピールし、採用担当者の胸を熱くさせることができれば採用の見込みがあります。
webデザイナーの仕事概要
それでは目指しているwebデザイナーについて、どのような仕事をしているのかを見ていきましょう。
ただ漠然とカッコいいからというような動機でwebデザイナーを希望しているのであれば、「こんなはずじゃなかった」と後悔しかねないので、やはり基本的なところは押さえておくべきです。
デザイン打ち合わせ
一番最初に行うのがデザイン打ち合わせで、これは「用件定義」とも言われています。
要件定義は一言でいえば、クライアントの意向を汲み取ってwebデザインの方向性を決めていくことです。
ここで考慮されることは次のようなものがあります。
・webデザインで差別化するべきポイントの決定
・webサイトで採用すべき機能
・主として使用する画像の選定
ワイヤーフレーム作成
次に行うのがワイヤーフレームの作成ですが、これはwebデザインの設計図を作るのです。
具体的には当該webデザインの構成やレイアウトを詰めていきます。
ユーザーがそのwebサイトを訪問した時に起こす行動を予想し、できるだけ有効なコンバージョン(CV:webマーケティングで得られる最終的な成果)が達成できるように構築します。
デザイン制作
ワイヤーフレームをもとにして実際のwebデザインを作って行きます。
フォントやロゴ、アイコンなどの細かなパーツに至るまでクライアントから示された用件に従って実際に決めていくのです。
デザインの制作段階で使用するツールには、IllustratorやPhotoshopなどがあります。
コーディング
デザイン制作の概略ができた段階で一度クライアントに見てもらい、その線で進んでよいとの確認が得られたらwebデザインのコーディングを開始します。
コーディングをするために用いられる言語は、HTML、CSS、JavaScriptなどがあります。
・CSS:フォントサイズやカラーを指定する言語
・JavaScript:webサイトに動きをつけるための言語
webデザイナーとして必要なスキル
webデザイナーとして実際にwebサイトを制作していくためには、いくつか身につけておくべきスキルがありますのでまとめてみました。
デザイン基礎
デザインには基本原則が4つあり、これは紙媒体やwebデザインに共通で、伝えたい情報をわかりやすく伝えるために必要なデザインの原則となっています。
具体的には、コントラスト、近接、反復、整列の4つです。
・近接:関連する項目を物理的にまとめてグループ化することで、関連する項目を近づけることでそれらが関連することを視覚的に訴えられます。
・反復:デザイン上の特徴を作品全体を通して繰り返すことで、フォント、カラー、レイアウトなどの特徴を作品全体で繰り返して使用することで視覚的一貫性が達成されます。
・整列:ページ上の全ての要素を意識的に整えて配列することで、要素が相互に関連し、一体性を持つようになります。
デザインソフト
これからwebデザイナーを目指す人は、まずはPhotoshopを使いこなせるようになる必要があります。
さらにあらゆるwebデザインの現場で活躍したいのならば、Illustratorを自由に使いこなせるようになりたいものです。
HTML/CSSスキル
webデザイナーはデザイン制作の次の段階として、コーディングも行うことがあります。
もっともwebデザイン事務所が大きな組織の場合は、コーディングはコーディングの専門家が担当することもあります。
しかしながら、webデザイナーとしてコーディングスキルを持っていれば、エンジニアやコーダー、プログラマーとの連携がスムーズになるのです。
そうすれば、より完成度の高いwebデザインを作成できる可能性が広がり、コーディングスキルを有するwebデザイナーは活躍の場が広がるのです。
スキルや知識を習得するには?
第二新卒としてポテンシャル採用に賭けてみるのも一つの選択肢ですが、そもそもwebデザイナーは技術職ですから、できればwebデザインのスキルをいくらかでも身につけているほうが有利です。
それではスキルを身につけるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
スクール
スクールは職業訓練校と専門学校のwebデザインスクールの2通りがあります。
職業訓練校はハローワークで申し込み、テキスト代などは自己負担になりますが受講は無料という格安で学べる機関です。
もしもお金をそれほどかけられないという状態ならば、検討してみる価値があります。
ただし色々なバックグラウンドの人が集まってくるので、自分で志を高く維持してこの訓練機関できっちりと学ぶのだという強い意志が必要です。
一方、専門学校のwebデザインスクールは半年から1年で数十万円から100万円程度と程度と費用はかかるものの、専門的な知識とスキルを一から叩き込んでくれるので、確実に実力がつくでしょう。
また専門のスクールは就職のつてもあるので、卒業後の進路についても色々と相談に乗ってくれて便利です。
独学
自己管理ができてきちんと勉強ができる人ならば、独学でもかなりのレベルを目指すことができます。
さらに最近ではwebでのプログラムも充実しているので、一人で本とにらめっこをしている以外に学ぶ道が開けています。
本当にやる気があって自分で勉強していける人ならば、独学でも十分なスキルが身につけられるでしょう。
やはりエージェントへの登録は有効
第二新卒の場合に限らず、webデザインの会社や事務所に就職するためにかなり頼りになるのが就職を斡旋してくれるエージェントです。
webデザインの場合はIT関係の就職斡旋や転職紹介を専門にしているエージェントが窓口になります。
これらのエージェントは企業との関係も深いので、公開されていない特別な情報も持っていることが多いのです。
従ってあなたの希望にできるだけ沿えるような就職先を斡旋してくれる可能性がぐんと高まります。
エージェントの利用は、あなたのwebデザイン業界の知識の乏しさを補ってくれるので、是非検討してみるべきでしょう。
参考までに、いくつかエージェントを紹介しておきます。
まとめ
第二新卒でwebデザインの仕事を目指す場合に、未経験であっても可能性は十分あります。
ただしwebデザイナーは技術職ですから、ただやる気をアピールするよりもある程度スキルを習得してからそれをポートフォリオとして提示できるようにしたほうが格段に採用可能性は高まります。
スキルを習得する方法は独学でもできますが、できればスクールに通ったほうがより確実に身につくでしょう。
さらに就職活動をするにはエージェントへ登録して、エージェントの豊富な経験を利用するのが得策です。
いずれにしても、本人の強い意志があれば最近はいろいろなサポートも存在するので、道は確実に拓けて来るに違いありません!
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