「さあ、英会話を勉強しよう!…でも何から手を付けたらいいの?」
英会話の勉強を始めようとした際に、このような悩みにぶち当たる方は多いのではないでしょうか。

「海外に行きたいから、話せるようになりたい!」

「仕事で英語を使う機会があるから、話せるようにならないといけない!」
など様々な理由があって始める中、英会話力のレベルアップを目指すなら効率的に始めたいですよね。
この記事では、英会話を始めるときの勉強方法について、順を追って紹介していきます。
自分がどのレベルなのかを知ろう
一口に「英会話の勉強は初めてです!」と言っても、そのレベルは様々。
自分がどのレベルなのかを知るところから始めましょう。
- 英単語や英文法はある程度覚えている→一人英会話を始めてみよう!へ
- 英語はまったくの初心者!→この記事を順番に見ていきましょう!
- 英単語や英文法は出来るが、言いたいことをイメージするのに時間がかかる →日本語能力も一緒に上げる必要があるかも?
英会話を始めるときに一番最初に思いつくのが、英会話教室に通うことでしょう。
結論から言うと、英語について全くの初心者は英会話教室はおすすめ出来ません。
もちろん、話したり聴いたりするのは初めてでも、一通りの読み書きは出来るという人なら、英会話が出来るようになるスピードも早い傾向にあります。
一方で、中学で英語は習ったけどほとんど忘れちゃった、という方が会話から始めても、上達はあまり見込めません。
例えば、サッカーでルールや基礎を知らないまま、試合をたくさんこなしても上達するのは厳しいですよね。
単語や文法をよく知らないまま、外国人と話す練習をするのは意味の分からない呪文をひたすら聞き流すようなもので、覚えにくいばかりか応用も利かないのです。
もし文法や単語はある程度知っているのであれば、下の「英会話を始めてみよう!」まで飛んでくださいね。
勉強はインプットとアウトプットを繰り返すことで身につくと言われていますが、英会話はアウトプット要素が大きいものです。
聞こえた英語を、頭の中から知識をひっぱり出して日本語に変換し、今度は知識を使って文を組み立てる…
この作業はあらかじめ英語のルールや単語を覚えていることが前提なので、まずは文法や単語を勉強するところから始めてみましょう。
そして意外と落とし穴なのが、そもそも日本語でのコミュニケーションが素早く出来ないという場合です。
私自身がそうなのですが、英語やフランス語などの検定試験を受けたときに、1次試験はすぐに突破出来るのに、会話で行う2次試験がなかなか合格出来ませんでした。
なぜだろう?と考えたときに、日々の日本語での受け答えのスピードもゆっくりで、分かりにくい答え方をしていたことに気づいたんですね。
これでは日本語から英語に変換してもテンポが遅くなってしまいますし、または最初から英語でイメージするにしてもうまく言葉にすることが出来ません。
話したい内容をとっさに言葉にイメージするのが苦手、という人は普段から速度やテンポを上げて話す訓練をしてみましょう!
中学レベルの基礎を身につける(文法・単語)
知識が空っぽでは、英語を話そうにも話せないし、聞いても分かりませんね。
まずは中学レベルの文法、単語を覚えましょう。
文法と単語は次の段階である
- リーディング(読む)
- ライティング(書く)
への土台であり、素材です。
言い換えれば、料理における食材にあたります。
特に単語をたくさん覚え、語彙力を上げることは、会話の選択肢を増やす上でも大切になってきます。
(言いたい単語が分からないから、ここはとりあえず「そうなんですね」でいいか…)
と逃げると、つまらないですよね。
文法が出来なくても、単語を言うだけで楽しい会話につながることもあるんです。
次に、文法は文を作る・読み解くために必要なものであり、守らなければならないルールでもあります。
難しそうに見えるかもしれませんが、英語力を上げる基礎を作るには、早い段階から学ぶと効率的です。
また文法は細かなニュアンスを理解するのにも役立ちます。
「フランクな文法を使ってるから友達として見てくれてるんだな」とか、
「この時制を使ってるからもしかして自信がないのかな」など相手の心情を理解することも出来ます。
こうした文法は、特に高校レベル以上の文法で顕著に出てきますが、中学レベルの英語を学ぶことで簡単な日常的な文章は網羅することが出来ますよ!
ここまで学べたら、次のレベルです。
文章を読むことに慣れよう(リーディング・ライティング)
ひとつひとつの文を理解出来るようになってきたら、長い文章を読むこと、書くことに慣れていきましょう。
たまに、読み書きは嫌いで会話の方が得意、という外国人に出会いますが、これは言語や考え方の違いによるもの。
- 日本語は漢字、ひらがな、カタカナがあり表記が難しい
- とりあえず英語は間違えてても通じればよいと考えている
- 欧米圏に人が英語を話すときは、言語構造が似ていて覚えやすい
- 留学をしているので、読み書きよりも会話をする機会の方が圧倒的に多い
などの理由が、おそらくあるのではないかと思います。
会話とは音楽と同じで時間とともに無くなるものなので、最初は目で見える形から入っていくことをおすすめします。
まず文章を読むことは、話の展開を予測することにもつながります。
また日本語は他の言語に比べて、文章ですでに出た単語をもう一度そのまま繰り返す傾向にありますが、英語では多くの場合「こそあど言葉」にします。
文章に慣れることで、瞬時に何を指しているのかを理解し、英会話でも話の流れについていけるようになっていきます。
読むだけでなく、文字にして書いてみるのもひとつの手です。
ライティングはアウトプットにあたり、英会話のスピーキングの前段階としてとても重要です。
いざ書いてみると文法や単語がすらすら書けないことに気づくでしょうが、これを繰り返すことで早くなっていきます。
英語で日記を書いてみるのも良いですね。
慣れてきたら実際にスピーキングが出来るようになる段階まで来たということになります。
一人英会話を始めてみよう!
英語を耳から理解するときは、「音声の認識」→「意味の理解」という順番で行われます。
まずは「音声」を頭の中で英文に直す作業をトレーニングしていきましょう。
映画やYouTubeで英語の発音に慣れる
ここまでに単語や文法を覚える段階で、基本の発音は学んだと思います。
実際の英会話は、全員がアナウンサーのようなきれいな発音で話してくれるとは限りません。
そのためにも、英語字幕付きの映画やドラマ、YouTubeなどで聞き流しながら英語の日常的な発音を体感しておくことが大切です。
気に入った作品は何回も聞いてみると、自然と頭にセリフも入ってくるので楽しく続けられるでしょう。
ひとつのセリフを何回も口に出してマネしてみるのも良い方法です。
聞いて文字にしてみる(ディクテーション)
テキストや字幕を見ずに英語を聞き、文字にして書いてみることを「ディクテーション」といいます。
やり方は次の通りです。
- 英文を聞く
- ひとつ聞いたら止める
- 書いてみる
- 答え合わせ
ディクテーションはフランス語では必須の勉強方法なのですが、英語は中高で勉強したことがないよ、という方もいるかもしれません。
「音声の認識」と「意味の理解」を同時に学べるので、おすすめの方法です。
聞き取れなかった部分を抜き出して、原因を探ることで苦手なフレーズを見つけることが出来ます。
英会話教室に通う
リスニングが出来るようになってきたら、いよいよ対面で話してみましょう。
英会話教室はスクールに通うのも良いですが、オンライン英会話やアプリもおすすめです。
通いの英会話教室は、他の受講生と一緒に受けることが出来てモチベーションが上がる・直接会うので分からないことを確認しやすい、といったメリットがあります。
オンライン英会話やアプリは、どこでもいつでも受けられる・回数を気にせず毎日受けられることが多い、などのメリットがあります。
インプットしてきた知識をアウトプットする練習をたくさんすることで、だんだんと早く話すことが出来るようになっていきます。
まとめ
英会話に必要な能力はリスニングとスピーキングであり、その土台になるのは基礎。
話せるようになりたい!と思ったら、文法や単語を中学レベルまで習得してから始めることが効率的なやり方です。
現代の世の中は、映画、本、ドラマ、YouTube…とたくさんのメディアがあふれています。
いきなり英会話教室に通い、無駄になるばかりかモチベーションが下がってしまった…ということがないように、手軽に始められる物を利用して学んでいくと楽しく始めることが出来ます。
外国人と話せるようになると、様々な視点を知ることが出来て世界が広がりますよ。
ぜひ、自分に合ったレベルからチャレンジしてみてくださいね。
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