「動画編集をしていたら”メモリーがいっぱいです”という表示が出た…」
「メモリーがいっぱいのときは何をしたらいいの?」
「そもそもメモリってなに?」
この記事を読んでいる人は、このように思っているかもしれません。
そこで今回は、”メモリーがいっぱいです” の表示が出たときの対処法や、動画編集に最適なメモリの目安などを解説していきます!
パソコンのメモリーがいっぱいとはどういうこと?
メモリとは、パソコンの中のデータを一時的に保存する役割があります。
イメージとしては、作業するときの机だと思ってください。
例えば、いくつかの道具を使って作業をするときに、スペースが広いとたくさんのものが置けて効率が上がります。
逆に、ものを置きすぎてスペースが狭いと作業がやりにくいですよね。
メモリ不足の状態は、作業スペースが狭くなっている状態と言えます。
メモリ不足が深刻化していくと、最悪の場合、パソコンがフリーズしたり急にデータが飛んでしまいます。
メモリ不足の詳細を確認しよう!
メモリ不足の状態は分かったけど、どうやって確認したら良いの?と思われた方もいるでしょう。
メモリ不足なのかを確認する方法を解説します!
タスクマネージャーで使用しているメモリを確認する
自分のパソコンがメモリ不足なのかを確認するためには、下記2つを確認する必要があります。
・普段どれくらいメモリを使っているか
メモリを確認するために ”タスクマネージャー” という機能を見てみましょう!
メモリ数や、どのようなアプリを使用しているかが分かります。
以下の手順でタスクマネージャーを確認してみて下さい。
スタートメニュー ⇒ Windowsシステムツール ⇒ タスクマネージャー
Launchpadを起動 ⇒ 一覧から【その他】をクリック ⇒【アクティビティモニタ】を選択
タスクマネージャーを起動したら、パフォーマンスタブでメモリの使用状況が確認できます。
100%に近いほど、メモリを使っているということになりますので、たくさん使っている方は対処する必要があるでしょう。
メモリ不足の原因って?
パソコンのメモリの状態を確認したところで、じゃあなぜメモリ不足になるの?
と気になりますよね。
その原因は以下の3つが考えられます。
②使用目的とメモリ数が合っていない
③ハードディスクやSSDの容量が足りない
ソフトウェアがいくつも起動している
一度に多くのソフトウェアを起動することで、メモリに負担がかかってしまいます。
あれもこれもと調べているうちに、ついつい多くのソフトウェアを開いたまま…ということも。
作業スペースが狭くなっている状態が続くと、メモリが圧迫されてしまいます。
特に、動画編集やゲームなど、重いアプリを起動するときには注意が必要です!
使用目的とメモリ数が合っていない
そもそも、パソコンの使用目的と必要なメモリ数が合っていないということも考えられます。
例えば、高画質の動画を編集したいとします。
編集の作業に対してメモリ数が少ないと、動画ソフト起動時にカクついたり、フリーズするなどの現象が起こる場合があります!
パソコンを購入する前に、必要なメモリについて検討するようにしてください。
ハードディスクやSSDの容量が足りない
パソコンには、「ハードディスク」や「SSD」と呼ばれる、パソコン内のデータやファイルを保存する場所があります。
ここの容量が不足すると、必要以上にメモリが消費してしまいます。
メモリとハードディスク・SSDは似たように思われがちですが、同じものではありません!
パソコンが起動しているときだけ一時的にデータを保存する場所。
パソコンを切るとデータは消える。
パソコン内のデータを保存する場所。電源を切ってもデータは消えず、残る。
なので、定期的にハードディスクやSSDの容量がいっぱいになっていないか確認しましょう!
メモリ不足の解消法
メモリ不足の原因が分かったので、次に解消法を解説していきます!
不要なファイルを削除する
パソコンの中の不要なファイルは削除しましょう!
不要なファイルがなくなることで、ハードディスクやSSDの容量が増えて、メモリの負荷も下げることができます。
パソコン内の次の場所を使用することが多いので、不要なファイルがないか確認してみて下さい。
不要なアプリの起動をやめる
メモリ不足の原因でもお伝えしたように、多くのアプリを同時に起動しているとメモリの使用量が増えてしまいます!
なので、不要なアプリの使用をやめることでメモリの使用量を抑えることができるでしょう。
また、インターネットを使うときにいくつものタブを開くとメモリが消費します。
不要なアプリを削除する
パソコンの中のアプリケーションは、ハードディスクやSSDに保管されています。
定期的に使用していないアプリを削除することで、ハードディスクやSSDの容量を空けるようにすると良いでしょう。
コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」からアプリ削除できます。
メモリの増設する
メモリが足りない場合は、「メモリを増設する」という方法もあります!
知らない方もいるかもしれませんが、パソコンのメモリは増設できるようになっています。
メモリを購入したら、業者に頼んで取り付けてもらうのがおすすめです。
自分でもできないことはないですが、メモリを正しい位置に挿入しないと起動しなくなります。
高いスペックのパソコンに買い換える
いろいろ試してみてもメモリが足りない場合は、買い替えてしまうというのも一つの手です!
「スペックの高いパソコンは高いんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
最近は、高スペックでも価格の安いコスパの高いパソコンが増えています。
作業をするなら、サクサク進めたいですよね。
パソコンの寿命はだいたい5~6年ほどなので、長い間使っている方は買い替えるのもおすすめです!
パソコン内の機能を見直す
パソコンには、画面を見やすくするための機能がたくさん付いています。
初期設定で「有効」となっている機能が多いので、必要のない機能は「無効」にしましょう。
無効にすることで、メモリの使用量を減らすことができます。
外付けのハードディスクを使用する
「外付けハードディスク」を使うことで容量を増やすことができます!
外付けハードディスクは、大きく分けて2つのタイプがありますので、ご紹介します。
据え置きタイプ
「BUFFALO 外付けハードディスク」は、自宅やオフィスで使用する場合におすすめです!
ポータブルタイプ
「BUFFALO 耐衝撃対応 2.5インチ(ポータブル) 外付けHDD 1TB」は、保存したデータを持ち運んだり、バックアップを取ったりしたいというときにおすすめです!
外付けハードディスクを検討されている方は、参考にしてみて下さい。
メモリの基礎知識
メモリ不足の原因や対処法が分かったけど、
「そもそもメモリについてわからない…」という方もいるのではないでしょうか。
”メモリとはなにか?” について解説していきます!
メモリは「RAM」と「ROM」どちらのこと?
パソコンのスペックを調べると
という2つの表記が出てきます。
スペックを見るときには、「RAM(ラム)」を確認するようにしてください。
作業領域を表している「RAM」
RAM(ラム)とは「Random Access Memory」(ランダムアクセスメモリ)の略です。
画面上にデータを表示したりするときに使うメインメモリになります。
保存領域を表している「ROM」
ROM(ロム)とは、「Read Only Memory」(リードオンリーメモリ)の略です。
書き込み不可で読み込み専用のメモリを指しています。
パソコンを選ぶ際に、メモリのスペックを確認する場合は、「RAM(ラム)」を見るようにしてください。
メモリの種類や規格
メモリは、「規格」や「容量」の違いがあります。
規格は、DDR4-2133、DDR4-2400、DDR4-2666など
「DDR4◯◯◯◯」と表記されており、4ケタの数字が大きくなるほど、速度が速くなります。
容量は、4GB、8GB、16 GB、32GBなどがあり、容量が増えるほど一度にできることが増えてます。
動画編集とメモリの目安とは?
メモリについて分かったところで、
「じゃあ、動画編集にはどのくらいのメモリが必要なの?」と気になりますよね。
メモリの容量別にどのような作業ができるのか解説していきます。
8GB
動画ソフトだけを起動するなら、なんとか使えるというレベルです。
動画編集ソフトにもよりますが、他のソフトウェアをいくつか起動すると操作が重いと感じることが多いでしょう。
カクカクしたり、フリーズすることも起こるので、ストレスなく作業したいという方にはおすすめできません。
16GB
複数のソフトウェアを起動しても、快適に動画編集ができるというレベルです。
YouTubeのようなフルHDの編集をメインで行うのであれば、十分なメモリ数と言えます。
ただ、4Kや高画質の動画の編集になると、やや重く感じることも出てきます。
これから動画編集を始めたい!という初心者の方にはおすすめです。
32GB
4K動画や高画質の動画でもサクサク動くレベルです。
Log撮影をしてカラーグレーディングや、複雑なエフェクト(ズームやスライドエフェクト)をふんだんに行っていきたい!という場合には、32GB以上は必要になります。
こだわった動画を作りたい!かっこいい動画を作りたいという方は32GB・64GBのメモリがあると心配ないでしょう。
動画編集におすすめのメモリ数とは
ある程度スムーズに作業できるレベルを求めるのであれば、最低でも16GBは必要でしょう。
ただ、動画編集ソフトは種類が多く、ソフトによって違いがあるので言い切るのが難しいです。
最近は、4K映像を扱うことが増えてきていますが、データのサイズが大きいため、メモリを消費してしまいます。
編集だけではなく、PhotoshopやAfter Effectsなどのソフトも使いたいという場合は、32GBがおすすめです。
作りたい動画によって、必要なメモリは違ってきますので、自分にあったメモリを選ぶようにしてください!
メモリよりもCPUが重要?
パソコンには、「CPU」と呼ばれるものがあります。
CPUとはパソコンの頭脳のようなもので、動画編集における動作速度はCPUで決まると言っても良いでしょう。
なので、CPUの性能が悪いと他の性能が良くてもあまり意味がない…ということになってしまいます。
CPUの性能が低いと動画編集ソフトの動きが重く、スムーズに作業が進みません。
スペックが高ければ高いほど、動作のスピードは速くなります。
具体的には、「Core i5」以上であればストレスのないスピードで動画編集ができるでしょう。
パソコンを選ぶ際には、メモリのほかに「CPU」も確認するようにしましょう。
動画編集におすすめのパソコン3選
動画編集におすすめのパソコンを3つ紹介します!
・マウスコンピューター DAIV-DGZ530S2-M2SH2-VR8K icon
・マウスコンピューター m-Book K700SN-M2SH2
ドスパラ GALLERIA RT5
「ドスパラ GALLERIA RT5」はメモリが16GBで、ある程度作業がスムーズにできて安いパソコンを探している方におすすめです。
YouTubeのような動画を作りたいならこのパソコンで十分に編集できます。
グラフィックボードがついていて、メモリ16GBでこの価格は最強コスパモデルと言えるでしょう。
「動画編集をしたいけど、できるだけ安いものが欲しい」という人にや、動画編集の初心者におすすめです。
スペック・価格
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 5 3500 |
グラフィックボード | GeForce GTX 1660 SUPER(6GB) |
メモリ | 16GB (8GB×1) |
メインストレージ | 256GB NVMe対応 |
データ用ストレージ | 1TB |
参考価格 | 89,980円(税別) |
マウスコンピューター DAIV-DGZ530S2-M2SH2-VR8K icon
「マウスコンピューター DAIV-DGZ530S2-M2SH2-VR8K icon」は、
メモリが32GBあるので、高画質の動画も問題なく編集することが可能です!
フルHDの動画だけでなく、4Kや高画質の動画もサクサク編集したいという場合におすすめ。
価格は上がりますが、安さよりも ”快適な編集作業” を求める方には良いでしょう。
スペック・価格
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i7-9700 |
グラフィックボード | GeForce GTX 1660(6GB) |
メモリ | 32GB (16GB×2) |
メインストレージ | 256GB SSD NVMe対応 / M.2規格 |
データ用ストレージ | 2TB HDD |
参考価格 | 180,600円(税別)~ |
マウスコンピューター m-Book K700SN-M2SH2
「マウスコンピューター m-Book K700SN-M2SH2」は、ノートパソコンが良い!という方におすすめ。
システムは「SSD」なので、パソコンの起動や読み込みが早いです!
動画の書き出しは、容量の大きいハードディスクに保存することができるので安心でしょう。
マウスコンピューターは一部の製品を除いて、国内生産をしています。
海外メーカーより日本のメーカーのパソコンがほしいという方におすすめです。
スペック・価格
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-9750H プロセッサー |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce MX250(2GB) |
メモリ | メモリ:16GB |
メインストレージ | 256GBのSSD |
データ用ストレージ | 1TBのハードディスク |
参考価格 | ¥119,800(税別)~ |
まとめ
今回は、「パソコンに ”メモリがいっぱいです”と表示された時の対処法」や「動画編集におすすめのメモリの目安」を解説してきました。
動画編集をするなら、それなりのスペックがあった方がストレスなく作業することができます。
しかし、高級なパソコンを使わないといけないということはありません!
今使っているパソコンで色々試してみたけど、スペックが足りないみたい…という方は、ぜひ買い替えも検討してみて下さい。
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