「動画編集で残像をつけるってどうやったらいいの?」
「そもそも、残像をつけることって動画編集ソフトでできるの?」
「おすすめの残像をつける動画編集ソフトを教えて!」
おそらく、このサイトをご覧になっている方は、このように思っているのではないでしょうか?
そこで今回は、動画編集における残像のつけ方や動画を撮影するときの注意点、おすすめの動画編集ソフトについて徹底解説しましたので、是非参考にしてみてください。
動画編集で残像をつける手順
被写体に残像をつける方法について解説をします。
被写体にに残像を加えると、より被写体が誇張されてインパクトを与える映像ができ、映像自体が雰囲気のある仕上がりになります。
それでは、実際に動画編集で残像をつける手順を、PowerDirector、iMovie、Final Cut Pro X、Filmoraの4つのソフトについて解説します。
PowerDirectorの場合
PowerDirectorは、30日間の無料体験版がありますので、問題なく残像をつけることができるかどうか、この残像映像が好きかどうかを使ってみて判断することができます。
PowerDirectorにあるディレイエフェクトを使うと残像をつけることができます。
そのやり方は、撮影した動画を読み込み、そのタイムラインにディレイエフェクトをドラッグアンドドロップするだけです。
また、エフェクトのボタンをクリックして残像の度合いを調整することができます。
ただし、このディレイエフェクトは例えば野球のボールが飛んで行く軌跡を表現するような細かな残像を表現することはできません。
なので、本格的な残像を残す場合は他のソフトを使う必要があります。
iMovieの場合
Macユーザーであれば、このiMovieがすでにインストールされているので、無料で気軽に残像映像を編集することができます。
残像をつける手順は以下の通りです。
1.動画の速度を遅くする。
速度を落として動画をみやすくし、動画の中で残像をつけたい部分を見つけます。
2.残像にする部分を切り取る。
残像に残したい部分を、「コマンド+シフト+4」でスクリーンショットとして切り取り、プレビュー機能でその被写体を確認します。
3.被写体のみを切り取る。
スクリーンショットの「投げ縄選択機能」を使って背景を消し、被写体のみの画像にします。
4.ピクチャーインピクチャーで取り込む。
被写体だけの画像を、iMovieのピクチャーインピクチャーで取り込んで、残像をつけたい動画部分に挿入します。
5.被写体の画像の大きさを調整する。
挿入した画像は大きかったり、小さかったり様々なので、ここで被写体と同じくらいの大きさに調整します。
6.残像の画像の長さ調整をする。
その挿入した被写体画像をその場面が終わるまで残すようにします。
7.動画を書き出す。
クリップの上に一つまでしか残像をつけられないので、ここで一旦動画を書き出しておきます。
そして、その書き出した動画を編集画面に挿入します。
8.この7の作業を繰り返す。
7の作業でできた残増動画を組み合わせて、残像映像を作成します。
Final Cut Pro Xの場合
これは、Macユーザー向けの有料動画編集ソフトです。
特に、iMovieを使い慣れている人にとっては、同じような機能があるので、Macユーザーにはすぐに馴染んで使い始めることができます。
1.残像を作りたいところをマークする。
被写体の残像を作りたいところのクリップ上に「M」をタイプしてマークします。
この作業を忘れてしまうと、動画のどの部分で残像をつけたいのかがわからなくなってしまうので、この作業は忘れず行う必要があります。
2.静止画ファイルを書き出す。
タスクバーの「ファイル」→「共有」→「現在のフレームを保存」をして、その画像は一番きれいな静止画の「TIFF」に変更し、「次へ」をクリックしたのち、「ファイル01」というような名前で、マークをつけた部分の静止画を保存します。
3.2の作業を繰り返す。
特に、ファイルは多ければ多いほど残像感が増します。
ファイル名も混乱しないように「ファイル01」というように、番号をつけていくことをおすすめします。
4.残像を合成する。
2で繰り返し作成した静止画ファイルを、元の動画に読み込み、残像を合成していきます。
最初に、それぞれのファイルを最初にマークしていた場所に配置していきます。
それは、階段状に画像を並べるイメージになります。
次に、残像にしようとしている静止画ファイルを全て選択し、右上の「インスペクター」をクリックして表示モードにします。
最後に、「合成モード」が標準になっているので、「暗くする」に変更します。そうすると残像が出来上がります。
5.残像を消す作業を行う。
Final Cut Pro Xにはつけた残像を消していくことができます。
残像をつけた後、残像を消していくとまた自然な動画になりますので、その作業については以下の通りです。
階段状の静止画ファイルを全部選択して、右クリックをして「継続時間を変更」をクリックして1.15秒に変更します。
その他、「コマンド+T」でディゾルブ効果をそれぞれの静止画ファイルにかけた後、全てを選択して、タスクバーの「変更」→「選択した部分をレンダリング」を選択します。
Filmoraの場合
Filmoraで残像(連続フリーズフレーム)をつける手順は以下の通りです。
1.動画素材を表示させる。
クリップをタイムラインにドラッグアンドドロップします。
その後に、プロジェクト設定をメディアに合わせて、動画をプレビュー再生する
2.残像をつける場面を見つける。
その残像をつけたい場面が決まれば、その静止画をプレビュー画面のカメラマークでスナップショットを撮影します。
ただし、スナップショットを撮る時は再生ヘッドは動かさないように気をつけます。
3.スナップショットと動画の合成をする。
メディアライブラリーの中から先ほど撮影したスナップショットを、クリップの上にドラッグアンドドロップで持ってきて、再生ヘッドがある位置に階段状になるように置いていきます。
そして、動画の最後までクリップを引き伸ばします。
この要領で、残像をつけたい場面を見つけて、この一連の作業を繰り返していきます。
4.残像をつけ仕上げる。
元動画を確認する必要があるので、トラック上にある「目」のアイコンをクリックしてトラックを非表示にしておき、同じ作業を繰り返します。
また、全てのスナップショットの位置が決まったら、全てのトラックを表示して一番上のスナップショットをダブルクリックして、クリップのプロパティを表示します。
そして、プロパティ画面から合成の「描画モード」の中から「比較(暗)」を選択します。
続けて、この作業を他の全てのスナップショットでも繰り返します。
最後に全ての作業が終えて、動画を見返すと分身残像映像が完成しています。
残像動画を撮影するにあたっての注意点
ここでは、残像動画を撮影する前に注意すべき2点についてご説明します。
1.カメラの場所
2.被写体と背景の色
カメラの場所
撮影を始める前に、動画がブレないようにするためには、カメラの置き場所が安定していることが大切です。
そして、残像をつけるには、なるべく広めに撮影した引きの映像が、ふさわしいといえます。
被写体と背景の色
背景がごちゃごちゃした場所を避け、被写体も背景と同じような色合いは避けるようにしましょう。
なぜなら、被写体の色が背景と同化してしまうと、残像映像を作ってもあまりインパクトのある映像に見えないということがいえるからです。
残像をつけるおすすめ動画編集ソフト
残像をつけるおすすめ動画編集ソフトとして、無料ソフト2つと有料ソフト4つについてご紹介します。
【無料ソフト】
1. iMovie
2. Aviutl
【有料ソフト】
1. PowerDirector
2. Final Cut Pro X
3. Movavi
4. Filmora
無料ソフト
動画編集ソフトで無料ソフトもいくつかあります。
中でも、人気のある無料ソフトについてご紹介します。
iMovie
先ほど、実際の残像のつけ方でもご紹介したソフトです。
Macユーザーに無料でインストールされているので、手軽に動画編集を始めることができます。
ただし、有料版のFinal Cut Pro Xほど高度な機能はついていませんが、iPhoneでも編集はできますし、Appleユーザーが多い日本では、初心者が動画編集を始めるのには最適なソフトといえます。
https://www.apple.com/jp/imovie/
Aviutl
1997年に開発された無料ソフトで、インターフェイスがシンプルに作られているので、動画編集知識があれば、直感で使用することができます。
そして、Windows 10にも対応しており、窓の杜ライブラリや作者のWebサイトからダウンロードできます。
とりわけ、拡張性も高く、プラグイン次第でどんなファイル形式も読み込めますし、どんなファイル形式にでも出力できます。
なので、あなたが求めるエフェクト効果も自作で作り込むことは可能です。
有料ソフト
有料動画編集ソフトには月額制と買い切りタイプがあります。
とりわけ、無料体験期間を設定しているソフトもありますので、その期間で使い勝手を検証することができます。
PowerDirector
CyberLink(サイバーリンク)社が開発・販売を行う動画編集ソフトで、5年連続国内販売シェアNo.1を獲得しました。
とりわけ、一般的な動画編集機能の、カット編集や、動画へのテロップやBGMの挿入などはもちろん、様々な機器やフォーマットに対応したエンコード出力もできます。
その上、DVDやブルーレイディスクへの書き出しも可能なので、このソフト一本で動画編集の一連の作業を完結させることができます。
特に、基本的な動画編集機能がメインのソフトなので、初心者や中級者の方におすすめです。
https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-editing-software-perpetual/features_ja_JP.html
Final Cut Pro X
世界で最もユーザー数が多いといわれている、アメリカのApple社が開発・提供する、Final Cut Pro(ファイナルカット・プロ)は、mac OSのみ対応している動画編集ソフトです。
特に、Adobe Premiere Proと双璧をなすプロ用ソフトとして有名です。
ただし、初心者にも比較的使いやすいソフトとして人気で、その理由として、機能はAdobe Premiere Proより劣りますが、その分操作が簡単だからです。
操作画面がシンプルな構成であるにも関わらず機能が非常に優れており、アマチュアからプロまで広く使用されています。
また、導入費用が安価ですがテキストエフェクトなどの機能も豊富なことから最近ではYouTuberにも愛用されています。
App Storeから購入することができますが、フリートライアルも可能で30日間の無料体験ができます。
また、先ほど紹介した、Appleの無料映像編集ソフトのiMovieとももちろん互換性があるので、それも魅力の一つといえます。
逆にいえば、WindowsやLinux版はありませんが、日本では多くのiPhoneやMacユーザーは動画編集ソフトでこのiMovieから、より高度な編集ソフトのFinal Cut Proへの移行は割と簡単に行えるものと思われます。
https://www.apple.com/jp/final-cut-pro/
Movavi
直感操作ができるユーザーインターフェイスをもち、低スペックパソコンでも十分稼働でき、低価格なソフトです。
また、WindowsとMacにも対応しているので、どんな人にでも使い始めやすいソフトといえます。
もっと作り込んだ作品を作りたい上級者や初心者にも対応したソフトです。
これも無料お試し期間があるので、使い勝手が知りたい初心者には使ってみてから購入できるというメリットがあります。
Filmora
1年のライセンス版と永久ライセンス版とが存在しますが、いずれも1万円程度で購入できる買い切りタイプの編集ソフトです。
特に、直感的で使いやすいので、操作性がよく、動画編集に必要な機能はほぼ網羅されている上、エフェクト機能を追加購入も可能です。
トランジッションやカラーグレーディングといった細かい設定はできませんが、操作も比較的簡単で初心者〜中級者がオシャレでキレイな動画を作ることには、使いやすいソフトだといえます。
これからYoutubeを手軽に始めたいという方にはおすすめのソフトです。
https://filmora.wondershare.jp
まとめ「動画編集で残像をつける」
動画編集で残像をつけることについて解説しました。
・残像動画を撮影するときの注意点
・おすすめの動画編集ソフト
ここでは、残像をつける手順は各社違いますし、出来上がりのクオリティも違うことについてもご紹介しました。
やはり、手順が煩雑なものは出来上がりも凝った動画になるようです。
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