「新卒で動画編集の職につきたいが、どんな就職先になるのか?」
「未経験からの転職でも可能か?」
「業界的な平均収入はどのくらいになるのか?」
この記事をご覧の方はそのような疑問をお持ちではないでしょうか?
今回、動画編集で就職を考えているあなたに、動画編集の仕事の現場や、就職の方法、平均的な収入などを解説していきます。
動画編集を職業とした就職先は?
動画編集の能力を身に着け、それを生かして就職しょう!
そう考えた時にいくつか、働き先が頭に浮かぶかと思います。
実際にどのような就職先、働き先があるのか順番に見ていきましょう。
映像・動画制作会社
動画編集の現場の花形ともいえるのが、映像・動画制作会社です。
映画やアニメーション、テレビ番組の制作から編集まで大手の制作会社では分業して行っています。
他にも、ミュージックビデオの制作・編集や、CMなどたくさんの人の目に触れる、やりがいのある仕事をたくさんこなしています。
ただし、業界的には狭き門で仮に採用されても、自分のやりたい仕事を任せられるようになるには時間が掛かりそうです。
テレビ局、テレビ映像制作会社、映画・アニメーション編集スタジオなど
WEB制作会社
基本はWEBページの構築の会社ですが、最近では企業HPでの動画配信や、企業内で配布する動画などWEB制作会社の業務範囲が広がっています。
それなりの規模の制作会社にならないと、外注するケースもあります。
自社内に動画編集スタッフを抱えているWEB制作会社は規模的にも優秀な企業といえます。
広告制作会社
もともとはグラフィックデザインを主とした広告制作からスタートし、広告ニーズの変化からWEB系の仕事まで範囲を広げている広告制作会社をここでは紹介します。
こういった会社の場合、ベースがグラフィックデザインが中心で広告制作物全般の請負の中にWEBが入ってくるケースがほとんどです。
最近のプロモーションでは動画が欠かせない存在になっており、そういった作業を本来のグラフィックと兼務するケースが多いのが実情です。
一般企業
一般企業と言っても、様々な業種があり、編集した動画の使途が異なります。
多くはエンドユーザー向けにSNSなどを自社運営している担当者が、自分で撮影した新商品や店舗の状況などを動画編集しインスタグラムなどへアップしていく作業です。
入社後、在籍する部署は主にデジタル推進室や広報室、企画推進など呼称は異なりますが、顧客向けの情報発信動画が業務の中心となります。
他には、社内の資料を動画で知らせるための編集作業なども需要があります。
動画編集の仕事の平均年収は?
働き方によって異なりますが、年齢・能力によって上記の金額は相当差があります。
また働く地域にも影響されます。関東圏の平均年収は当然高くなる傾向にあります。
年代別平均年収
引用元:転職会議
転職会議によるイベント系の職務含めた動画編集に従事する人たちの平均年収が321万円とのデータがあります。
こちらは、イベントスタッフなども含んでいるので動画編集の職業のみではありませんので正確性に欠けますが、注目したいのが年代別の平均年収と最高年収です。
引用元:転職会議
全世代を通しての最高年収が900万円との調査結果です。最低年収が20代後半の150万円とあり、その差は750万円!
働く環境、本人のスキルによってこれだけの差がでるのがこの業界です。
年収をアップさせるにはどうすればよいか?
お金は大切ですので、できるだけ同じ職業であれば稼げるようになりたいのは本心です。
動画編集のスキルをアップさせて報酬の良い仕事をたくさんできるようになるのが最善ですが、さらに高みを求めるのであれば、編集能力だけでなく、ディレクション能力を身に付けることです。
ディレクション能力とは、一つの動画を制作する際、全体の構成から演出まで作業全体の進行管理を責任をもって進められる人材になるということです。
編集の基礎知識があれば、目的に応じた的確な演出効果を指示できます。
動画編集を仕事にした転職活動や就職活動
動画編集を仕事とした就職、転職活動は一般の求人サイトでもかなりの量の求人が、随時掲載されています。
応募をする際、下記のことを注意し準備する必要があります。
新卒での未経験者の場合、アルバイトで経験を積むことをおすすめします。
実際の現場の雰囲気もわかり、そこそこの収入も得られ勉強もできます。
運良く、自分の希望と合致しそのまま採用と言うこともこの業界では可能性が高いです。
また、そのまま採用とならなくてもアルバイト経験で作業した内容なども実績として就職活動に必ず役立ちます。
「求人には未経験者歓迎」の募集も多く見かけますが、最初の給与はかなり低く抑えられる可能性が高いです。
実際に転職活動に入る前に、ある程度のスキルを身に付け、自分で制作編集した動画を作品として堂々と見せられるようなレベルまで頑張ることをおすすめします。
最初に安い賃金で雇用されると、本格的な編集作業を任されるまでの下積みも長くかかる場合が予想されます。
未経験者募集の求人が多いのはなぜか?
結論から言いますと、人材が不足しています。
自分で動画制作、編集を経験している人材の応募が多いですが、それでも人材が不足していることが想像できます。
仮に本当に未経験での応募でも、試用期間内に簡単なスキルは身に付けられ、簡単な作業は任せられるということです。
もし、それでも能力の低い人材は本採用に至らないと考えてください。
未経験よりスキルの高い人材の方が当然有利
ここまで読み進めていただいたあなたには結論は明確ですね。
簡単な作業は短期間で身に付きますが、それ以降の作業についてはスキルとセンスが重要になって来ます。
このセンスは経験者の作品を観れば、クオリティが分かります。
センスを補完するものにスキルも含まれてきますので、高度な編集作業ができるだけで評価が高まるという訳です。
動画編集の仕事内容
ここでは、制作現場でどのような仕事があるのか見ていきたいと思います。
大手の動画制作会社の場合
大手の場合、既に述べていますが、誰もが知っている映画やテレビ番組の編集作業やCMなどの仕事もあります。
分業で編集作業は協力会社へ委託しているケースもありますが、実際に編集できるスタッフも多数存在します。
必然的にスキル・センスとも磨かれていきますし収入も高くなっていきます。
中小の動画制作会社の場合
大手に比べれば、質の高い仕事の受注は少なくなりますが、会社によっては大手の協力会社としてクオリティの高い編集作業に関わっているケースも多くあります。
また、一般的には企業PR用のWEB動画や、エンドユーザーからの受注ものになる結婚式の演出用動画などの編集作業が多数あります。
一つのジャンル(例えば結婚式の演出動画)に特化した制作会社も多く存在ます。
実はYouTubeやSNS用動画の需要が高い
企業からの動画の制作に関して、最近ではWEB用、SNS用の動画の編集作業の需要が高いのが現状です。
どの企業もYouTubeのチャンネルを持って、過去の動画をアーカイブしてそこから公式HPへ埋め込んだり、SNSへ展開したりと言ったマーケティング活動が主流です。
5Gの一般化やコロナの影響もあり、この流れは引き続きしばらく継続すると考えられます。
動画編集スキルを身に付けるには?
大学の科によっては動画編集が授業に組み込まれている大学も増えて来ています。
これから大学入試と言う方ばかりではないので、その他に、どのように動画編集スキルを身に付けていくのかを見て行きましょう。
専門のスクールで勉強する
費用はそれなりに掛かりますが、決められた内容を決められたスケジュールで進めて行きますので、しっかり学べば確実に動画編集スキルが身に付きます。
ヒューマンアカデミー たのまな
引用元:たのまな
自宅で勉強できるオンラインのスクールです。
在宅、副業がキーワードになっているスクールですが、十分基本的なスキルは身に付けられます。
他にも同様のスクールがオンライン上にありますので、ご自身にあったスクールで学ぶと費用を掛けたた分、真剣に取り組む覚悟が持てると思います。
独学で勉強してスキルを身に付ける
引用元:amazon
動画編集を独学で学ぶには、ひたすら作業を繰り返すことが基本となります。
エフェクトやプラグインなどのトラブルシューティングはウェブ上で検索して解決することもありますが、自分の使っているソフトの専門書を用意することも方法としてあります。
amazonなどで簡単に手に入れることができます。
動画編集でフリーランスの道もある!
動画編集を身に付けて、フリーランスになる方法もあります。
この場合は、時給換算にして一般的な派遣社員として得る時給1,000円~2,000円の壁を超えることが十分に可能です。
作業スピードとクオリティが時給アップのカギとなります。
副業から始める
最初は副業として始めるのがベターです。
個人で営業にでられないケースが多いと思いますのでクラウドサービスを利用して実績を積むことをおすすめします。
クラウドワークス
引用元:クラウドワークス
「どんな仕事も、簡単ネットで発注」をキャッチフレーズに展開するクラウドワークス。
サービス内で自分にできそうな仕事の条件が合うものを選んで応募します。
実績を積んでいくと、発注者から依頼が届くこともあります。
YouTube用動画の発注額の主流が5,000円程度です。
ランサーズ
引用元:ランサーズ
「日本最大級動画制作の依頼サイト」をテーマに動画関係の依頼の多いサービスです。
クラウドワークス同様、条件の合う仕事を自分で探して応募します。
こちらもYouTube用の動画編集は5,000円程度が主流です。
ココナラ
引用元:ココナラ
上記2つと異なり、自分の動画編集スキルに値段をつけて販売するサービスです。
競合も多い分、YouTube用動画の価格帯も3,000円~10,000円程度まで幅があります。
細かくオプション設定して金額を決められるなど自由度も高いサービスです。
ある程度の実績を経てフリーランスとして活躍する
クラウドサービスで実績を積み(もちろん、制作会社に在籍して能力のある方も含みます)フリーランスになる方法もあります。
自身の人脈から仕事を受注できるのが一番良いと思いますが、これまでに制作してきた編集動画をサンプルとして直接、営業活動をすることもおすすめします。
他にも、ツイッターで動画編集者を募集しているケースもあり、仕事を受注する方法は溢れています。
最終的にフリーランスで活動するには、どれだけ自分が本気でスキルを身に付け、センスを磨いて頑張れるか?が重要です。
まとめ
最後にここまでご覧いただいたポイントをまとめました。
動画編集で就職するには、最初からスキルがある方が有利。
動画編集の仕事は多種多様だが、現在はYouTube用動画やSNSなど短尺の動画の需要が高い。
動画編集を職とした収入は能力や所属する環境によってかなりの差がある。
動画編集で収入を上げるには、スキルとスピードを上げる以外にディレクション能力などが武器となる。
フリーランスとしても十分に活動できるが、本気で継続して頑張れるかが重要
長文をご覧いただきありがとうございました。
動画編集を職業にすることは難しくありませんが、収入アップ、クオリティアップがこの職業に就くテーマとなります。
この記事を少しでも参考にしていただき、業界でご活躍することを期待しています。
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