「動画編集だけでビジネスとして成立するのか」
「動画編集でどのくらい稼げるの?」
「動画編集でビジネスをするのに何が必要なの?」
動画編集をビジネスとして成立させるためには何が必要なのでしょうか。
ここでは動画編集で稼げるようになるまでを解説していきます。
動画編集はビジネスとして成立するのか
始めに結論を申し上げますと、動画編集はビジネスとして成立します。
動画編集を本業として生計を立てていく場合や、副業として補助的に収入を得る場合など
目的は人によって大きく異なるでしょう。
動画編集は自身の目的に合わせて、自分のペースで進めることができるビジネスであると言えます。
動画編集が安定して稼げる理由
さて動画編集でビジネスを成立させることができると申し上げましたが、具体的にどのような理由から可能であると言えるのでしょうか。
ここではその理由をいくつか紹介していきます。
動画の需要はこれからも増え続ける
動画編集で生計を立てる場合ですと、基本的には「編集代行」として依頼を受ける形になります。
つまり他の人が撮影した動画を編集するという作業です。
編集の代行である以上、YouTubeやSNSに動画投稿している人を中心に依頼を受けていくことになります。
家庭内で過ごす時間が増えたことや、5G普及の影響によってこれから先も動画需要は伸び続けることが予想されています。
動画の需要が増えればそれに応じて編集作業の需要も伸びてきますから、動画編集はこれから先もしばらくは成長し続けるビジネスであると言えるでしょう。
具体的にどれくらい稼げるのか
動画編集の作業は一般的に「クライドソーシングサービス」で受注していくことになります。
始めたばかりですと1件当たりの単価は3,000~5,000円のあたりが相場であると言われています。
慣れないうちは1本の動画編集に2~3時間程度かかるでしょうから、1日の作業量としては3本が目安になるでしょう。
週5日間で3本ずつ作業したとすると、月あたり60本の動画を編集することになります。
単価にもよりますが18~25万円程度は稼げる計算になります。
安定して仕事を受注できるのであれば、まずまずの収入と言えるのではないでしょうか。
動画編集のスキルは誰でも身につけられる
動画編集の最大の魅力は「誰でも手軽に身につけられるスキル」であることです。
副業を選ぶ際の選択肢としてプログラミングと比較されることがありますが、独学でスキルを身につけようとすると、動画編集の方が手軽に学ぶことができます。
スマホ向けアプリも豊富にありますから、何処でも手軽に練習してスキルを磨くこともできます。
動画編集で安定して稼げるようになるまで
では動画編集をビジネスとして成立させるためにどのような手順を踏めば良いのでしょうか。
順を追って解説していきます。
編集スキルを身につける
まず初めに編集スキルを身につけなければ仕事を受注することができません。
後程詳しく説明していきますが、編集スキルを身につける方法はいくつか種類があります。
予算や確保できる時間などから、自分に合った方法でスキルを身につけましょう。
この時点で身につけておきたいスキルは以下の3つです。
テロップ
効果音
CGなどの特殊効果の作成はかなりレベルの高いものになりますので、この時点で必ず身につけなければならないというものではありません。
YouTuberの編集代行で収益を上げていこうと考えている場合は、実際にYouTubeの動画を見てみましょう。
その際、コンテンツを楽しむのではなく、あくまでも編集について注目してみると今までとは違った印象があるかもしれません。
仕事を受注して経験を積む
基本のスキルが身についたら、次は実際に仕事を受注してみましょう。
自分だけでいくら編集スキルを磨いていても、それが仕事として成立するレベルまで到達しているのかはなかなか判断がつきません。
そこで実際に仕事を受注してクライアントとやり取りをすることで自身のレベルを知ることができます。
また仕事として受注することで動画編集に責任が発生したり、始めは少額であっても実際に収益が出ますから、継続していくうえでのモチベーションを作ることができます。
昨今では在宅での作業が増えてきていますが、自宅にいながら仕事と割り切って作業することに難しさを感じている人もいるのではないでしょうか。
意図的にモチベーションを維持するための仕掛けを作っていくことは、動画編集で収益を上げていくうえで非常に重要な要素になります。
自身の影響力を高める
動画編集の作業をしていると徐々にスキルが向上していきます。
練習すれば誰でも出来てしまうような編集作業ですと、どうしても作業単価は低くなってしまいます。
より単価の高い案件を受注していくのであれば、できることをクライアントにアピールして自分に作業を依頼することのメリットを的確に伝えなければなりません。
クライアントも何名かの候補者の中から作業を依頼する相手を選びますから、なるべく簡潔に、かつ確実に自身のスキルを伝える方法が必要になります。
そこで自身のできることを簡潔にまとめた自己紹介動画のようなものを実際に制作することをお勧めします。
過去に仕事を受注したクライアントの許可を取って、実際に制作した動画をサンプルとするのも良いでしょう。
YouTubeチャンネルを作ってそこに投稿しておくだけでも自身を宣伝することができます。
あくまでも個人で自身のスキルを知ってもらうわけですから、ある程度の用意は必要になってくるでしょう。
継続的に仕事を受注するシステムを作る
その月によって収益が大きく変動してしまうと不安になってしまうでしょう。
ビジネスとして安定的に収益を上げていくのであれば、それなりのシステムが必要になります。
収益を安定させる方法としては以下の2つが考えられます。
まず考えられるのが特定のYouTuberの動画編集を継続的に代行する方法です。
この場合はクラウドソーシングサービスとは異なり、直接営業をかけていくことになるでしょう。
YouTubeのコメント欄やTwitterなどでコンタクトを取っていくことになりますが、ここで先ほど紹介した自己紹介の動画が役に立つでしょう。
クライアントの癖を意識した編集や、よりよくするための要素が含まれた動画に仕上がっていれば継続的に依頼を浮けることができるようになるかもしれません。
動画編集を個人で受注していると、作業時間の兼ね合いからどうしても収益が頭打ちになってしまいます。
動画編集をビジネスとする場合、収益は(1本あたりの作業単価)×(作業数)になりますから、収益を増やそうとした場合、単価を上げるか作業スピードを上げるしかなくなります。
ですがそれにも限界がありますから、より効率を上げるための仕組みが必要になってくるでしょう。
例えば一人で1件4,000円の案件を受注した場合、自身で作業をすると収益は4,000円にしかなりません。
その作業を他の5名に1件3,000円で委託すると、同様の作業時間で5,000円が手元に残る計算になります。
ここまで単純にはいかないかもしれませんが、チーム化して運営することで効率よくかつ安定的に動画編集によるビジネスを進めることができるようになるでしょう。
実際にこのような方法でwebライティングや動画編集で大きな収益を上げている人もいます。
この場合、多くの案件を受注できるだけの実績や、作業を外注することを了承してもらえるだけの信頼関係が必要になります。
動画編集のビジネスにおすすめなソフト
動画編集でビジネスをする場合、作業ツールとなる動画編集ソフトはある程度高性能なものを選びたいところです。
高性能なものであればある程度のコストがかかってしまいますから、なるべく無駄の無いようにソフトを選べるよう解説していきます。
動画編集ソフトの選び方
ビジネス使用での動画編集ソフトを選ぶ際には以下のポイントに注目すると良いでしょう。
.MOV .MPEG4 .MP4 .AVI .WMV .MPEGPS .FLV 3GPP WebM DNxHR ProRes CineForm HEVC(h265)
おすすめのソフト 5選
ここでビジネスとして動画編集を考えている方におすすめの動画編集ソフトを5点紹介します。
どのソフトも実際に動画編集で収益を上げている人に多く使われているソフトですので、予算や機能を比較したうえで検討してみてください。
Power Director
画像出典元:Cyber Link
対応OS:Windows
価格:買い切り型/12,980円 サブスクリプション型(12か月)/8,480円
国内で最も選ばれている動画編集ソフトです。
機能の多さや操作のしやすさから、趣味での利用やビジネスでの利用など幅広く選ばれています。
買い切り型の価格がリーズナブルなので、長期で利用する予定の人におすすめです。
Adobe Premiere Pro
画像出典元:Adobe
対応OS:Windows Mac
価格:サブスクリプション型(1か月)/3,480円
動画編集を本職としているプロの方に選ばれているソフトです。
実際に映画製作の現場でも活用されるほどの機能が備わっています。
Final Cut Pro
画像出典元:Apple
対応OS:Mac
価格:買い切り型/36,800円
Macユーザーの中でかなり選ばれているソフトです。
Adobe Premiere Proに比べると若干機能は少なくなりますが、操作のしやすさはこちらのほうが高いようです。
iPhoneに標準でインストールされているiMovieと互換性があるため、試しに使ってみると良いでしょう。
Filmora
画像出典元:Wondershare
対応OS:Windows Mac
価格:買い切り型/7,980円
動画編集初心者の方におすすめのソフトです。
テンプレートの種類も豊富で使いやすい反面、自由度が低いため動画編集に慣れてきた人は別のソフトに乗り換えることが多いようです。
DaVinci Resolve
画像出典元:Blackmagic Design
対応OS:Windows Mac
価格:無料 (買い切り型 DaVinch Resolve Studio/33,980円)
無料のおすすめソフトの中では必ずと言って良いほど紹介されるほど、高い機能を備えたソフトです。
本来はプロの方向けに有料版で販売されているソフトを、機能を縮小した形で無料で配信しています。
機能を縮小しているとはいえ基本的な動画制作に必要な機能は十分にそろっていると言えるでしょう。
編集スキルを身につける方法
動画制作をする環境が整ったら、次にスキルを身につけていきましょう。
ここでは自宅で手軽にスキルを身につける方法について紹介します。
オンラインスクールで学ぶ
自宅でスキルを身につける方法のうち、最も確実で効率の良い方法が「オンラインスクール」です。
実際に動画クリエイターとして活躍されているプロの方が講師をされていたり、体系的に効率よく学べるカリキュラムが整っていたりするところが多きな魅力です。
他の方法に比べると費用は掛かってしまいますが、身につけたスキルで今後収益を出していくことを考えれば必要な経費とも言えます。
YouTubeの動画で学ぶ
どうしても費用をかけたくない方におすすめなのが「YouTubeなどの動画で学ぶ」という方法です。
自身の知りたい情報だけを選んで視聴することができるのもメリットとして挙げられるでしょう。
逆にデメリットとしては、カリキュラムがあるわけではないので考えながら進めなければならないことや、必ずしも自分の欲しい情報があるとは限らないことなどが挙げられます。
書籍で学ぶ
動画編集に関する書籍も多く出版されています。
ネット環境が無くても学習できるというメリットがありますが、実際にソフトを動かしているところを見られるわけではないので、イメージが湧きにくいかもしれません。
時給を上げるためにやるべきこと
先述の通り、動画編集による収益は基本的に「1件当たりの単価×作業本数」で決定します。
ここでは時間当たりの効率を上げるためにやっていきたいことを解説します。
クライアントを厳選する
始めたころは単価に関わらず受注をすることで経験値を積むことも必要かもしれません。
ですが、時間は無限にあるわけではないので1件当たりの単価は少しでも上げていきたいところです。
クラウドソーシングサービスを活用していると、信頼できるクライアントに巡り合えることもあれば、残念ながら費用に見合った報酬をもらえないようなクライアントに出会う場合もあります。
無理やりすべてのクライアントから継続して受注するのではなく、ある程度選別していくことで作業単価と自身の価値を高めましょう。
作業効率を高める
動画編集による収益は作業本数を増やすことで上げることもできます。
1日当たりに作業できる時間は限られますから、できるだけ効率よく作業したいものです。
作業効率を高めるためのポイントは以下のものが挙げられます。
テロップの挿入テンプレートを決める
高度な編集スキルを身につける
こちらは応用編になりますが、CGやアニメーションの制作などの高度な技術があれば1本あたりの単価を上げることができるでしょう。
このような技術は独学で身につけることが難しいでしょうから、先述したオンラインスクールなどを活用してプロの方から教わる方法を取るのが良いでしょう。
動画編集からのステップアップ
動画編集のスキルを身につけると編集代行以外にもビジネスのチャンスが広がってきます。
ここではその例をいくつか紹介します。
動画編集に関連するwebページを運営する
先ほど動画編集を独学で学ぶ方法を紹介しましたが、技術があればそれを教える側に回ることができます。
webページを運営することで自身のスキルを宣伝できる効果も見込めますから、編集代行の作業単価を上げることにもつながるでしょう。
作成したページに自身の作成した動画を添付するとより効果的です。
ノウハウを動画にしてYouTubeに投稿する
直接収益に繋げる方法として、YouTubeのチャンネルを開設して解説動画を投稿する方法も考えられます。
宣伝効果としてはwebページ以上に効果が見込めるでしょう。
注意点としてYouTubeでは収益化までに条件が設定されているため、収益化までに時間がかかるということが挙げられます。
始めは自身の宣伝用としてチャンネルを開設するのが良いでしょう。
まとめ
動画編集をビジネスにする方法についてまとめてきました。
一通り記事をお読みいただき、一連のイメージを掴んでいただければ幸いです。
動画編集はこれから先、間違いなく成長する事業ですからぜひ挑戦してみてください。
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